西東京市の避難所開設訓練に犬連れで参加
- 2019/10/25
- 11:00
台風等で被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。
先日の台風19号の時、自治体によって避難所へのペット受け入れ態勢が違っていたことが報道にありました。ペットを飼っている者としては、いざという時、避難所へペットを連れていけるのかどうかは大きな問題で不安でもありますね。
(ご存知の通り、環境省の定めた「人とペットの災害対策ガイドライン」では、ペットとの同行避難が基本であると明確に示されています)
そんなわけで、参加してきました(これは人間だけ)。
■ペット防災セミナー<<災害時のペット同行避難支援>> (2019年5月18日)
主催者:HUG
https://www.facebook.com/events/626830237739502/
参加前は、ペットと避難する場合の具体的ノウハウ(何が便利で、何を持って、どういう避難方法がいいかなどなど)が聞けると思っていたのですが、実際は熊本地震の時の避難所でのペットをめぐるリアルな実情のお話と、各自治体の危機管理担当者(行政側サイド)へ向けたアドバイスでした。
避難時はずっとペットと一緒にいることを頭に描いていたのですが、人間はやることがたくさんあって忙しく(家の片付け、救援物資受け取り、罹災証明書、復職などなど)、ペットとずっと一緒にいられないこと、逆にずっと一緒にいると人間の復帰が滞ってしまうことなど、想像していなかった話が多々ありました。避難所では、人と動物は別場所にして、動物の世話は担当の人が交代で行うようにした等。
また非常事態において、動物と人間の命を等しく見られる状況の人ばかりではありませんし、動物が苦手な人、嫌いな人、アレルギーのある人もたくさんいるわけです。
いくら同行避難が基本とうたっていても、避難所を開設する現場の人がそれを認知していなかったり、その人が動物嫌いだったりすると、それで同行避難はNGになってしまうということもあったそうですし。
もっともっといろいろ話はありましたが、最後に勧められたのが
「避難訓練にペットと一緒に参加してみてください」
ってことでした。
連れていくことで、現場や周囲の反応もわかりますし、
連れていくことで、ペットも避難してくるのだと知ってもらえますし、
連れていくことで、動物自身がどういう状態になるかもわかってあげられます。
で、先日やっとミッション遂行してきました。
■東部地区4校合同「避難所開設訓練」(2019年10月19日)
・会場/碧山小学校
・主催/西東京市碧山小学校、東小学校、保谷中学校、名峰中学校避難所運営協議会
・避難所がどのように開設されるか説明
30分ほど遅れて到着したので参加者の皆さんはもう体育館へ入った後でしたが、犬を抱いて入ったところ(途中の案内の方も含め)、犬連れ当然という対応にびっくりするやら安心するやら。
もちろん、体育館内には犬連れでは入れませんでしたが(アレルギーの人もいるから)、入り口近くに椅子を置いてもらって、ずっと座って話を聞いていられました。
そして、幸いにも危機管理室の責任者の方と直接いろいろ話ができました。
日頃思っていた不安や疑問、聞きまくりました。
いただいた資料に載っていた情報も含めてまとめてみますと、
・人間とペットは同等。飼い主はペットをおいて避難できないので、ペット対策が人間を救うことに繋がる。ペット対策は非常に重要と考えている。
・実際の避難の際は、動物の居場所は別に作る(人と動物の居場所は別になる)。
・校舎の中を区切って人と動物が一緒にいられるようにするのは難しい(校舎は教育機関。教育の早期回復のため、動物を入れると後日消毒等必要になる等)
・ペット(特に犬)に日頃から練習させておくこととして
ケージの中にいられるようにする
他の犬と同じ場所にいられるようにする
(周囲に犬の気配があっても大騒ぎせずにいられるように)
靴に慣れさせておく(歩いて避難時に釘を踏み抜いたりする危険あり)
・停電で冷房はアウトになるので
毛を刈る(特に脇の下など)
濡れタオルを当てる、うちわであおぐ
・東京は災害時、車で避難(移動)はできなくなる。家が壊れなければ自宅にいることが一番よい。地震に強い家にしておくこと、数日間自宅で避難生活できるように備えておくことが大事。
・自宅避難であっても、避難所の救援物資は受け取れる。近所に受け取りに来られない人がいたら、その情報を避難所に提供してくれれば配布に行く。
・防災行政無線が電話で聞ける
042-438-4103
防災放送が聞き取れなかったり、市外から確認する時
・西東京市 安全・安心いーなメール
市内の防災・防犯情報を配信
nishi-tokyo-city@sg-m.jp
空メールを送ればOK
・「わんわんパトロール」リードカバー配布(2019年9月開始)
http://www.city.nishitokyo.lg.jp/kurasi/iza/bohan/anzen.html
防災センター危機管理室、西東京市獣医師会に加盟している動物病院で配布中
・西東京レスキューバード
市内で活動する災害ボランティア団体
http://nishitokyoresquebird.cocolog-nifty.com/
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我が家のハナはずっと膝の上で静かにしていて、たくさんの人に声をかけてもらいました。後半は座っている私の足の下で世間見物。
でもやっぱり、途中で不安シグナル出ていました。
もし避難訓練に動物を連れていくのであれば、最初は離れたところから、近づくのあれば短時間に、本人の様子しだいでは帰るなど、どうか動物本位にしていただきますようお願いいたします。